freee MCPで確定申告を自然言語で完結させた話

freee MCPで確定申告を自然言語で完結させた話
はじめに
「確定申告、今年もめんどくさいな」と思いながら、ふとこう考えました。
freee のAPIをClaude Codeから叩けば、全部自然言語で指示できるんじゃないか?
試したら、実際にできました。この記事では freee MCP + Claude Code を使って、確定申告の帳簿作業を自然言語指示だけで完結させた体験をまとめます。
freee MCP とは
freee-mcp は、freee APIをMCP(Model Context Protocol)サーバーとして提供するツールです。
Claude CodeやClaude Desktopに接続することで、AIが直接freeeを操作できるようになります。
セットアップ
npx freee-mcp configure
ブラウザでfreeeにログインして認証するだけ。設定は ~/.config/freee-mcp/config.json に保存されます。
実際にやったこと
1. 認証・事業所の確認
まず「freee MCPで認証状態を確認して」と指示するだけで:
認証状態: 有効
事業所: 〇〇 (ID: XXXXXXXX)
2. 収入データを請求書から自動取得
「2025年の収入は請求書を探せる?」と聞くと、freee請求書APIから自動で取得:
2025-01-31請求 ¥X00,000 株式会社〇〇 未登録
支払調書のPDFを貼り付けると、内容を読み取って収入金額・源泉徴収税額まで把握してくれます。
3. 取引登録を一括実行
「1月・2月分の売上を登録して」と指示するだけで、2件の取引を並列で登録:
1月分 ¥X00,000 登録完了
2月分 ¥X00,000 登録完了
手動でfreeeの画面を開いて入力する作業がゼロになります。
4. 損益計算書の確認
「2025年の損益を確認して」→ 即座に取得:
売上高: ¥XXX,XXX
経費合計: ¥XX,XXX
事業所得: ¥XXX,XXX
5. 申告書の数値確認
ダウンロードした確定申告PDFを渡すと、内容を解析して還付額まで計算:
本来の税額: ¥XXX,XXX
源泉徴収済み額: ¥XXX,XXX
還付される金額: ¥XX,XXX
自然言語でできたこと
| 指示 | 結果 |
|---|---|
| 「2025年の請求書を探して」 | 請求書一覧を自動取得 |
| 「支払調書の内容を読んで」 | PDF解析して収入・源泉を把握 |
| 「1月・2月の売上を登録して」 | 取引2件を並列登録 |
| 「2024年の家賃と同じ形式で登録して」 | 過去データを参照して自動登録 |
| 「登録した家賃を削除して」 | 2件を即削除 |
| 「今年納める税金はいくら?」 | 申告書を解析して還付額を回答 |
freee MCPでできないこと
正直にいうと、全部はできません:
| 操作 | 可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 収入・経費の登録 | 可 | |
| 損益計算書の取得 | 可 | |
| 請求書の取得・作成 | 可 | |
| 会計期間の作成 | 不可 | APIが廃止済み |
| 確定申告書の作成 | 不可 | APIが非公開 |
| e-Tax提出 | 不可 | Webアプリのみ |
帳簿作業はMCPで完結できますが、申告書の作成・提出はfreee Webアプリが必要です。
音声入力との組み合わせ
Claude CodeとAmical(音声入力)を組み合わせることで、完全にハンズフリーで操作できます。
「2025年の1月と2月の業務委託収入を登録して。
取引先は〇〇株式会社で、それぞれ月額X0万円」
この一言で取引が登録されます。
技術的な仕組み
freee MCPは内部でOpenAPIスキーマを持っており、パスを自動検証してくれます。
freee_api_post {
service: "accounting",
path: "/api/1/deals",
body: {
company_id: XXXXXXXX,
issue_date: "2025-01-31",
type: "income",
partner_id: XXXXXXXX,
details: [{
account_item_id: XXXXXXXX,
tax_code: 129,
amount: 000000,
vat: 00000
}]
}
}
AIは2024年の既存取引を参照して、同じフォーマットで2025年分を自動生成してくれます。
まとめ
freee MCP + Claude Codeで実現できたこと:
- 請求書・支払調書の自動解析
- 収入・経費の自動登録
- 損益計算書の即時確認
- 節税判断(「この経費を入れても節税にならない」まで教えてくれる)
確定申告の帳簿作業という、毎年憂鬱だった作業が自然言語の指示だけで完結するようになりました。
申告書の提出はまだWebアプリが必要ですが、入力作業の大半をAIに任せられる時代になっています。